こだすずコスモ保育園

思いやりの詰まった木造施設

お話を伺ったのは、時折ユーモアをまじえて子どもたちへの想いを語ってくださった佐野浩理事長。こだすずコスモ保育園の園長先生として、『出来上がった建物に園児たちを迎えるのがとても楽しみです』とにこやかにお話ししてくださった板橋かほる園長先生。佐野理事長とは10年来の信頼関係の中で、いつもグループの園を設計されているTAU設計工房の小宮歩さん。あいばらしい職人の手しごとを大切にしましたと語る、工事を担当した相羽建設の荻野照明。
『子どもたちのため、お母さんお父さんに安心して子どもを預けてもらうため、働く先生たちのために』4名のみなさんの、“思いやり”がつまった空間をご紹介します。

開放感のある空間で 見守る保育

コスモ保育園グループのアイコンである“丸窓”の建物に入ると、たっぷり陽のさす開放感のある空間が広がっていました。1階には3・4・5歳の保育室と給食をつくる厨房があります。壁の色はそれぞれの学年のイメージカラーを板橋園長先生がチョイスしたそう。「コロナが収まったら、部屋の仕切りドアを全部開けて、みんなで誕生日会やクリスマス会などの行事ができたら」と話してくださいました。ほとんど全てのドアがガラス張りになっていて他のクラスの先生からも子どもに目が届くように。子ども同士も、別のクラスと程よい距離感で過ごすことができます。

調理師の先生が働く厨房からも子どもたちの様子が伺える小窓が。「ごちそうさまでした」と元気に挨拶する子どもたちの姿が目に浮かびます。厨房から子どもたちの様子を見ることができるのは、こだすずコスモ保育園が初めてだそう。長年保育園を運営してきたチームだからこそ、動線から考えられた空間となっています。

木質化でお家に いるような安心感を

今回設計を担当されたTAU設計工房の小宮さんと、コスモ保育園グループの関わりは10年ほど。佐野理事長がテレビ番組“劇的ビフォーアフター”で当時事務所の代表をしていた小宮さんのお父さまを見かけ、連絡したことが始まりだそう。それ以来設計は小宮さんにと、強い信頼関係のなかでたくさんの保育園をつくって来られました。「ウッドショックで国産材の流通も厳しい中で、本来ならスケジュールが遅れることもあると思いますが、しっかりと予定通り工事が進み、安心して完成を迎えることができました」と小宮さん。

保育園は子どもにとって家と同じくらい多くの時間を過ごす場所。安心して過ごせる空間にすることはもちろん、木のさらさらした質感や硬さを知る、教育のきっかけになるのが木造保育園の良さなのだとか。板橋園長先生も「子どもたちには登園したら裸足で過ごして木の温もりを感じてもらいたい」とお話ししてくださいました。

職人の手しごとを 活かした木造施設建築

「あいばらしい施設建築にするにはどうしたらいいか、いつも考えて工事をしていました」と話すのは、工事を担当した相羽建設の荻野。納まりの部分などは、大工さんからの提案で施工。職人さんの技術と知恵の詰まった建築になりました。佐野理事長からも「彼は面取りがうまい!」と太鼓判を押された荻野のブログでは、面(木材のかどの丸み)へのこだわりが詳細に綴られています。

良質な素材の保育園 子どもたちへの想い

「孤独を感じず、安心して子どもを育てられる社会に」という想いから保育園を始めた佐野理事長先生。待機児童が減少し、保育園も選べる時代に変化してきていると語ります。「良質な素材を使い、子どもにとって居心地良く、見守るための空間で保護者に安心して預けてもらえる保育園に」とこだすずコスモ保育園を設立されました。これまで培われてきたノウハウと、思いやりのこもった建築で子どもたちがどう成長していくのかとても楽しみです。

運営
コスモ保育園グループ
施工会社
相羽建設株式会社
竣 工
2022年2月
意匠設計
TAU設計工房一級建築事務所
敷地面積
555.69㎡
建築面積
156.51㎡
建築面積
218.70㎡
延床面積
388.22㎡
建物概要
木造
WEBサイト
https://otaira.jp